巨人阿部慎之助新監督(45)が初白星を挙げた。“伝統の開幕戦”で快勝した。

【阿部語録】

◆23年10月6日監督交代会見で「本年度アレで盛り上がっています。来年度はアレではなく“アベ”でいきたいと思います」(阪神優勝を意味するアレを強く意識した)

◆同10月26日ドラフト会議で「壇上に上がった時、下からズァーッとくる緊張感がありました」(日本ハム新庄監督と一騎打ちのクジを制して西舘の交渉権を獲得)

◆同10月27日ドラ1西舘の指名あいさつで母校中大を訪れ「先ほど100メートルくらい(キャンパス内を歩いて)一瞬だけ学生時代に戻らさせてもらって、やっぱり僕には似合ってないなと」(中大多摩キャンパスを“凱旋(がいせん)訪問”した)

◆同11月6日阪神の日本一決定に「強かったですね。こちらはチャレンジャー。チャレンジしてトライしていきますよ。日本一のタイガースに」(挑戦者としての立場を明確にした)

◆同11月8日開幕カードが本拠地での阪神戦に決まり「地の利を生かしてと、よく言うけど(スタンドを)黄色じゃなくてオレンジで染めてもらって。事業部の方が頑張ってくれるんじゃないかなと思います」(球団職員を含むチーム一丸を呼びかけた)

◆同11月10日秋季キャンプで投手陣に「困ったらど真ん中投げろと言った。そういう気持ちも大事だよと」(恐れずに度胸を持って投げることの重要性を説いた)

◆同11月23日ファンフェスタでサプライズで登場したミスターに「お忙しい中、長嶋終身名誉監督が来ていただき、あの言葉をいただきたい」(“勝つ、勝つ、勝~つ!”をリクエストして盛り上げた)

◆同12月14日日刊スポーツのインタビューで「もう1回、打率3割に挑戦してほしい。十分に狙えると思うし、勇人の打率がチームの成績に直結する」(愛弟子の坂本を思ってのひと言)

◆同12月16日日刊スポーツのインタビューで「長さんは『どうサボるか』という部分は天才だった。それがダメだとは思わない。結果を出せばいい。プロですからね」(愛弟子の長野に「まだまだこれから」のメッセージを添えた)

◆1月16日12球団監督会議で「全力疾走でピッチャー交代の時はマウンド行こうかなと思っています。肉離れしないように走りたいと思います」(試合進行のスピードアップに一役!?)

◆1月19日スタッフ会議で「物々しい雰囲気の中で行われるミーティングですので、みんなカミカミで、僕もかんじゃった。すごく実りのあったミーティングだった」(緊張感が漂う中でチーム方針を再確認した)

◆1月31日宮崎神宮を参拝し「神様にお願いし過ぎると怒っちゃうんで、感謝の念だけは持って無になっていました」(キャンプインを翌日に控えた必勝祈願では感謝することに重きを置いた)

◆2月1日春季キャンプ練習前の円陣で「絶対に優勝できる。周りでつべこべ言うやつを黙らすぞ。やってやろうじゃないか」(気迫の訓示)

春季キャンプ初日を終え「大谷くんがね『野球しようぜ』って。そうだよ、やりたいなと思ってますね」(長いオフを経て球春到来を待ちわびた)

◆2月3日節分の豆まきイベントに参加し「それを、言わせたかったんでしょ? 鬼退治からの虎退治だな(笑い)」(阪神を意識したサービスコメント)

◆2月12日2、3軍合同紅白戦で活躍した育成ティマに「ホームラン打ったらと約束してしたので『今日はみそラーメンのグランデを食べてこい』と言ってお小遣いをあげました」(“特別監督賞”として3000円をプレゼントした)

◆2月22日阪神とのオープン戦開幕戦を前に「信号無視をしない暴走族をつくっていこうかなと。ブンブンうるさいけど、ちゃんと信号守っている。そういう暴走族をね」(積極的な走塁改革を打ち出した)

◆2月23日阪神とのオープン戦で1安打の秋広に「1本打って満足しちゃったのか。ああいうのは野球知らないんじゃないかと思います」(失点直後の攻撃での打席で初球を簡単に打ち上げたことを叱る)

グリフィンが開幕最後の試合で好投し「精神的に楽になる言葉をかけただけなんですけど。打たれちゃえって。それだけです」

◆2月25日ヤクルトとのオープン戦に登板した西舘に「フォークを投げたら地球の裏側の人がびっくりしちゃう。ブラジルの人がびっくりしちゃう感じだけどね(笑い)」(ホームベース手前でワンバウンドした光景に思わず苦笑い)

最後の打者として見逃し三振に倒れた秋広に「何か変なお告げがきてたんでしょうね。最後の打者は…。そう思います」(ほぼど真ん中の直球の見逃しを叱る)

◆2月27日日本ハムとのオープン戦で死球を与えた泉と田中千に「(カウント)3-2からデッドボールが2つもあった。レベル低いなと思って。3-2でど真ん中に投げろと言ってるのにデッドボールというね」(2死球を理路整然と説明した)

◆3月10日阪神とのオープン戦でオコエが見せた好守に「あれ、最高でーす! だよね」

◆3月14日ソフトバンクとのオープン戦でここまで打率5分6厘のオドーアに「時差ぼけじゃない!?」(助っ人の状態が上がらず、ぼやくしかなかった)