2人のベネズエラ出身右腕が、オリックスに今季初勝利を運んできた。まずは先発アンダーソン・エスピノーザ投手(26=パドレス3A)が6回無失点で初勝利。「最高の気分。少し緊張しながら序盤を迎えて、少しずつ良くなった」。陽気な性格で、入団会見ではノーヒットノーランを目標に掲げたラーメン党だ。

1回は力んで2四球と乱れたが、山川を併殺に打ち取って落ち着いた。最速156キロと威力あるツーシームに、中盤からスライダーを多く交ぜて強打のソフトバンク打線を封じた。

そんなエスピノーザと「兄弟のような本当にいい関係」と話すのが、剛腕アンドレス・マチャド投手(30=ナショナルズ)だ。8回に登板し、衝撃の来日デビューを飾った。先頭甲斐の初球にいきなり160キロ。球団外国人最速の21年バルガスの159キロを上回った。1死後の牧原大には162キロまで更新。150キロ超のチェンジアップなど、アウト3つを三振で奪った。

エスピノーザとは同じマンションで生活。マチャドは「ドミノも一緒にやったり、ゲームをやったり」と話す。昨季までメジャーで3年連続40試合登板した仕事人右腕。右肩痛で出遅れている宇田川の穴を、セットアッパーとして埋めそうな雰囲気だ。

「まず本拠地1勝できて良かった」と中嶋監督。決勝弾のセデーニョを含め、ベネズエラ出身トリオがお立ち台に3人並ぶ白星で、開幕戦黒星の嫌なムードを振り払った。【大池和幸】

オリックス平野佳(今季初登板で2安打を許すも、40歳初セーブ)「だいぶ緊張しました。最初はやっぱり不安。ここから1試合でも多く投げていきたい」