楽天荘司康誠投手(23)が快投したが、報われなかった。

7回1死まで無安打投球。初安打を起点に先制されたものの、7回1安打1失点、毎回の8奪三振と踏ん張った。「投げていく中で自分の中で修正できて、投げていくうちに良くなっていった。前回できなかったことだったので、そういう点でも良かったかなと思います」。前回3月30日西武戦は、4回5失点で試合をつくれなかっただけに一定の手応えを示した。

初回から直球を軸にソフトバンク打線を押した。先頭周東を152キロで空振り三振に封じ、川瀬は一ゴロ、柳田は中飛で3者凡退。6回は味方の失策と四球で1死一、二塁と初めて得点圏に走者を背負ったが、川瀬を見逃し三振、続く柳田を中飛に抑えた。

7回1死で近藤に初安打となる中前打を許したが「そこは全然意識しなかったですね。近藤さんに打たれて『あ、1本目だったんだ』と思ったんですけど。全然そこは」と無安打投球を気にしていなかったという。この回は盗塁と暴投が絡み、1死一、三塁から川村に先制犠飛を決められたが、最少失点で切り抜けた。

1点を追う7回裏に岡島の2点適時打で逆転し、勝ち投手の権利をつかんだが、2番手ターリーが柳田に2ランを被弾。今季初勝利を逃した。荘司は「しっかり力を入れるポイントというか、入れていく場所とそれ以外のメリハリみたいなものは、今日意識した中でできたので、そういう部分は次にも生きてくるかなと思います」と前を向いた。【山田愛斗】

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