亜大が投打にかみ合い、2連勝。1月に監督に就任したばかりの正村公弘監督(60)は、初の勝ち点に「うれしいです。ホッとしてます」と、笑顔を見せた。

就任以来、選手と面接でコミュニケーションをとり、練習への取り組みを観察してきた。開幕2戦目の先発に送ったのは、リーグ戦初先発の北嶋洸太投手(4年=駒大苫小牧)。「(北嶋は)地道に努力を続けてきて今がある。ウエートとランニング。それを見て先発にした」と、北嶋の起用理由を明かした。

期待に応え、北嶋は真っすぐを軸にスライダー、スプリットを丁寧に投げ分け5回を3安打無失点に抑え、6奪三振。自己最速を2キロ更新する150キロを計測した。北嶋は「4年目にして初めて勝ったんで、とてもうれしいです。150キロはひとつの目標だったので、投げられてよかったです」と、やっとつかんだ大学初勝利に胸を張った。

新監督の下、勢いに乗る。正村監督は「(北嶋は)おとなしいかなと思ったんですけど、話していくと楽しいヤツ。もう1つ、2つステップを上がってもらいたい。コイツならできると信じています」と期待。北嶋は「(プロに)行きたい気持ちでやっています」と、今年に懸ける覚悟を示した。ひとつひとつ成長を続ける先に、優勝が見える。