西武武内夏暉投手がプロ2度目の先発マウンドに上がった。

「初戦の時よりかはちょっと楽な気持ちはある」と試合に臨んだ。いつも通り力感のないフォームから左腕を振った。3回2死一塁で、4番山口に右方向へ先制適時打を打たれ、プロ初失点を喫した。初対戦のロッテ打線に「中軸に強打者がいるので、その前に走者をためないこと」と警戒していたが先取点を与えた。

初回はしっかりと踏ん張った。1死から2番ポランコにライトへ二塁打を打たれると、3番ソトに四球を与えた。山口から空振り三振を奪い2死としたが、5番上田に投球を当て2死満塁のピンチ。ここで6番池田を150キロの直球で三ゴロに抑え、無失点で切り抜けた。「前回と同じように先頭打者を抑えるというのを意識したい」とテーマを挙げていたが、先頭打者には出塁を許さず、言葉通りの投球をみせた。

プロ初登板初先発となった前回3日オリックス戦(ベルーナドーム)では7回1安打7奪三振無失点、二塁を踏ませない快投で初勝利を飾った。中6日でコンディションをしっかり整えてきた。登板2日前には「張りもやっぱり、オープン戦とは違う重い張りが出てきて。ストレッチはたくさんしました」と自分の体と向き合いながら、万全な状態に仕上げてきた。

7回には2死三塁から、9番友杉に中前適時打を打たれ2点目を失い、この回で降板。7回4安打2失点。課題は残したが、登板を重ねるごとに一歩ずつレベルアップしていく。【山崎純一】

◆武内夏暉(たけうち・なつき)2001年(平13)7月21日、福岡県北九州市生まれ。折尾愛真中では軟式野球部に所属。八幡南3年夏は県3回戦敗退。国学院大では2年秋から東都リーグ戦に出場。3年秋は4勝を挙げて優勝に貢献し、MVPに選ばれた。大学通算36試合で14勝7敗。昨年ドラフトではヤクルト、ソフトバンクとの3球団競合の末、1位で西武入団。186センチ、90キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸1600万円。

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