広島が快勝で連続完封負けを4試合で止めた。

1回1死三塁で小園の遊ゴロの間に37イニングぶりに得点。これで呪縛が解けた。新井監督は「追い込まれていないのに、狙ってショートゴロ打ちにいって。見ていて成長を感じたというか、いいバッティング」と笑顔。0敗なら1953年(昭28)に大映が喫した5試合連続のプロ野球記録に並んでいた一戦で、チームを乗せた背番号51をたたえた。

2回はもう押せ押せだ。指揮官が「苦しいときにベテランの力を借りよう」と5試合ぶりにスタメン起用した会沢が左翼線への適時二塁打で2点差に拡大。「そういうところが僕の役割。勝てたのが一番」と胸を張った。この回、一挙5得点で伊藤将をKOした。チームはこれまでのうっぷんを晴らすように、今季最多の13安打。昨年5月から続いていたCSを含む甲子園での連敗も11で止めた。

「点が取れなくて盛り上がれる場所がなくて。申し訳ない気持ちがあった」という新井監督もホッとひと息だ。「あのレフトスタンドの小さな一角で、一生懸命応援していただいて。なかなか勝ちを見せられなかったんでほっとしています」。最下位も脱出。反撃の1勝にする。【中島麗】

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