楽天伊藤裕季也内野手(27)が、今季チーム本拠地1号を放った。「6番一塁」で先発。0-0の4回先頭、カウント1-1からロッテ小島の内角144キロ直球を捉え、完璧なアーチを左翼席中段にたたき込んだ。「1打席目にヒットを打った後に小郷に『満足すんなよ』と言われたので、見返してやろうと思って頑張りました」と振り返った。

チーム本塁打は、2日の日本ハム戦(エスコンフィールド)で村林と石原が放って以来、8試合ぶりの今季3本目。伊藤裕にとっては自身1号となった。

昨季は自己最多の87試合に出場し、キャリアハイの5本塁打をマーク。オープン戦は12試合に出場し、打率4割5分と好調を維持してシーズンインした。「自分の中でしっかり覚悟を決めて、初球から振りにいくというところ」が結果につながっているという。この打席は初球ではなかったが、積極姿勢が1発につながった。

立正大時代のチームメートである小郷からも日々刺激を受ける。「応援ももちろんしてますけど、イチ野球選手として負けないようにとは思っています」。直近3試合で打率5割と大当たりの“ライバル”に負けじと結果を残していく。