やっと出た。ヤクルト村上が、開幕12試合目、53打席目にして今季初打点をマークした。2点リードの7回1死満塁。右前への適時打で、3連敗中のチームを救う一打を放った。「まず1点取れたのは良かったですし、もっともっとチャンスで回ってくる場面も多くなると思うので、そこでもしっかり結果を残していければ」。ノーアーチは依然として開幕から53打席連続で続くが、1号も期待させる一打ともなった。

プロ7年目で初、人生でも初の2番で結果を出した。高津監督は就任5年目で、初めて村上を4番から外した。「チーム事情で彼を4番から外すことはしたくなかった。彼もスッキリしないところがずっと続いていたので、気分転換も含めて、何かのきっかけにしてくれたら」。試合前にコーチ陣からの提案があり、大きな一手を投じた。

村上は試合前の時点で、出塁率がリーグ2位の4割4分9厘。巨人岡本和の5割に次ぐ数字だった。19年以来の4番以外の打順も「後ろに打てる打者がいた方が点になると監督も思っていたと思うので、僕自身は打順に関係なくしっかり打席に集中して打ちました」。景色を変え、後は1発を打つだけだ。

▽ヤクルト青木(6回に勝利を決定付ける走者一掃の適時二塁打)「今日みたいな活躍ができるようにっていつも思ってるんで、そういう意味では本当いい日になりました」

▽ヤクルト大松打撃チーフコーチ(2番村上について)「出塁率が一番高い選手なんで、もちろん勝負強いですけれど。現状を考えると、本人も苦しんでいますし、何か手助けも、チームとしていい流れになれば」

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