昨季首位打者のオリックス頓宮裕真捕手(27)から、やっと快音が聞かれた。

2回に先制となる決勝打。2死二、三塁から、加藤貴の低めフォークを必死に拾って右前に運んだ。「めちゃくちゃうれしい。ふがいない成績でもスタメンで出していただいたので、1打席が勝負と思って死ぬ気でいきました」。開幕から打率1割以下に低迷。これが22打席ぶり安打、そして初打点だった。

勢いに乗った7回には右翼ポール際へ1号2ラン。勝利を決定づけた。結果が出ずにもがいた。早出でロングティーを打ったり、前日12日には2軍戦で4打席立った。トンネルを抜け出し「いろんな人が練習を手伝ってくれたし、声掛けもLINEとかもみんなくれた。結果出るまでバットを振り続けようと思ったので、みんなに感謝です」と笑顔。中嶋監督も「頓宮にタイムリーが出て、ベンチの雰囲気が良くなった」と喜んだ。