ロッテ佐々木朗希投手(22)が、2年ぶりの東北のマウンドで今季2勝目を挙げた。

2022年8月19日以来の楽天モバイルパークでの登板で、視察するメジャー6球団のスカウトの前で7回2失点と好投し、106球を投げ抜いた。打線も15安打9得点と今季最多得点で援護し、快勝した。

2年ぶりの杜(もり)の都のマウンドで力投した。初回、楽天浅村に156キロの直球を左翼席へ運ばれた。佐々木は「首振って真っすぐいったんですけど、僕の判断が間違っていた。そこは反省してその後のイニングでいかせたのでよかった」と修正し、浅村を第2打席では遊ゴロに抑えた。

6回に味方の失策もあり失点したが7回7奪三振2失点(自責1)にまとめた。最速は159キロで「前回と単純に比較はできないですけど、一番大事なのはバッターの反応だと思うので、そこに関しては今日はボチボチ。長いイニング投げるのが一番求められる仕事だと思うので、それに関してはできているので良かった」と振り返った。吉井監督も「本人としてはあんまり良くなかったんじゃないかなと思います。ただ、7回までしっかり投げてくれたんでこっちとしてはオッケー。よく頑張った」とねぎらった。

昨年は楽天モバイルパークでの登板機会がなかった。直近では2022年8月19日。勝利投手になったが6回5失点だった。この日の内容に佐々木は「キャッチボールの感じからうまく合わせられた。2年前よりもしっかりと違和感なく投げられた」とうなずいた。

ドジャースやヤンキースなどMLB6球団のスカウトが熱視線を送った。ドジャースの杉浦スカウトは「いつも通りよかったです。(本塁打は)そういうこともあります」と評価した。

岩手・大船渡出身の右腕は久しぶりの東北の地での登板に「僕が仙台をふるさとというのかはわからないですけど…」と前置きしつつ、「毎試合毎試合温かい声援をもらって力になっていますし、その中でいいピッチングができるように頑張ります」。全国の応援してくれるファンに感謝した。【星夏穂】

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