ヤクルト村上宗隆内野手を支えたのは、神格化されるバスケットボール漫画だった。

今春の沖縄キャンプ。2月7日に左臀部(でんぶ)の張りを訴えた。以降は別メニュー調整。治療とリハビリが続いた。同16日に合流するまで、練習したくても出来ない日々。悶々(もんもん)とする中、時間はあった。「もともと映画はあんまり見ない方ですけど、漫画は読みますね」。手に取ったのが「スラムダンク」だった。「(故障の影響で)暇でしたし」と全巻購入。「普通に好きっすね」と少年のように笑った。

往年のファンを魅了する主人公・桜木花道、キャプテン赤木ら、強烈なキャラクター。三井寿が「安西先生…バスケがしたいです」と涙する場面や、安西先生の「あきらめたらそこで試合終了ですよ」と名シーン、名言も多いが、村上は「いや…特に…」と流川楓ばりにクールに返答した。童心に返り、キャンプ中に読了。名作に触れたことで、故障中でも神様の表情は、どこか後ろ向きではなかった。今後の爆発に要チェックや!!【栗田尚樹】

【動画】お目覚め!ヤクルト村上宗隆1号 54打席目でついに出た バックスクリーン直撃弾

【関連記事】ヤクルトニュース一覧