阪神村上頌樹投手(25)が「岡本斬り」でチームに勢いを呼び込む。16日の巨人戦(甲子園)に先発予定。智弁学園の2学年上にあたる主砲岡本和真は、現在打率、打点、本塁打でリーグトップを走っている。

「4番に仕事をさせなければ勝つ確率も上がる。岡本さんに仕事をさせないようにやりたい」

昨季は計5打席で4打数無安打。今季も「低めに丁寧に」と慎重な投球を心がける。「岡本さんと対戦するのは楽しい。変な力みというより楽しみに変わっています」。高校時代は、甲子園でもともに戦った先輩。「無意識に気合が入る」という対決を制し、打線の流れを断ち切る。

新生巨人は顔なじみのある面々が並ぶ。ドラフト3位佐々木は東洋大の1学年後輩。相手先発の山崎伊は大学ジャパンで共闘した同学年だ。「伊織はいいピッチャーなので。多彩で、なかなか点は取れない。粘り強く先制点を取られないように」。前回9日広島戦では7回無失点で今季初勝利。この日は甲子園で調整を行った。隙を見せず、自身の連勝を狙う。

勝利すれば岡田監督にとって球団監督通算485勝目。吉田義男氏(90=日刊スポーツ評論家)を超えて単独2位の勝利数となる。

「自分の試合で絶対、とか気負いはせず。全員で勝ちたいと思います」

ナイン一丸となり、伝統の一戦で節目の白星を届けてみせる。【波部俊之介】