DeNAは16日、筒香嘉智外野手(32=ジャイアンツFA)が入団することが決定したと正式に発表した。名字の筒香(225=つつごう)にちなんで午後2時25分に発表された。3年契約で2年目までは推定年俸3億円、3年目からは変動制。18日の午後6時からは横浜スタジアムで公開入団記者会見が行われることも合わせて発表した。背番号は19年まで背負い、現在は空き番号の25で、5年ぶりの古巣復帰となる。

筒香は横浜高の1年から4番を任され、09年にドラフト1位で横浜に入団。16年には本塁打と打点の2冠王に輝くなど、主砲、キャプテンとしてチームをまとめてきた。19年オフにポスティングシステムを利用してレイズに移籍。21年シーズン途中からドジャース、パイレーツなどメジャー、マイナー、独立リーグを含む7球団を渡り歩いた。今季はジャイアンツとマイナー契約を結び、招待選手としてメジャーキャンプに参加したが、3月21日に退団となっていた。

DeNAは19年オフのメジャー挑戦表明と同時に「日本でプレーすることになったらベイスターズに戻ってきてほしい」と伝えており、3月にジャイアンツを退団になった際も「その気持ちは今に至るまで変わっておりません」と声明を出し、一貫した姿勢を示していた。三浦監督はこの日の広島戦(マツダスタジアム)前に取材に応じ、「良かったです。本人もいろいろ悩んだと思いますけど、25番が帰ってくるということでファンの方も楽しみにしていると思いますし、自分自身も非常に楽しみにしてます」と共闘を心待ちにした。

チームは今季、球団史上最長の開幕から3カード連続勝ち越しとスタートダッシュを決めた。度会、オースティンから始まる上位打線は破壊力抜群だったが、オースティンが10日の中日戦(横浜)の走塁で足を負傷し、右太もも裏の肉離れで12日に出場選手登録を抹消された。佐野、牧、宮崎のクリーンアップも強力で、今季もチームの屋台骨となるが、開幕から14試合でいずれも0本塁打と持ち味の長打力は鳴りを潜めていた。NPB通算205本塁打をマークした筒香の存在は最大の補強ポイントと言える。26年ぶりの優勝へ、頼れる主砲が帰ってきた。

 

◆筒香嘉智(つつごう・よしとも)1991年(平3)11月26日、和歌山県橋本市生まれ。横浜高では1年から4番を任され、通算69本塁打。09年ドラフト1位で横浜入団。14年から6年連続20本塁打以上で、16年に本塁打王、打点王の2冠。ベストナイン3度(15~17年)。19年オフにポスティングでレイズ移籍。ドジャース、パイレーツなどを経て今季はジャイアンツのマイナーで開幕。15年プレミア12、17年WBC日本代表。185センチ、102キロ。右投げ左打ち。

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