ロッテ佐々木朗希は今季初黒星となった。3回まで無安打で抑えたが、4回に今宮に甘く入ったフォークを初安打とされると、悔しい表情を見せた。「あれに関しては、甘かった。しっかり投げきれなかった」。続く柳田に連打され、1死後からは近藤に通算24打席目にして初めてヒットを許し、先制された。7回にも川村に手痛い適時打を食らい、7回105球を投げ5安打4奪三振3失点。球団通算1万試合のメモリアルを勝利で飾れなかった。

一方で着実に、ギアが上がってきている。3回1死、甲斐に対する初球、160キロを計測。今季初めて160キロの壁を越えた。この日は4回栗原に対しての161キロが最速で「フォーム的にもいい感じで来たので、それがしっかり数字と感覚と比例してくれて、そこはよかった」と手応えを口にした。

吉井監督も「良かったと思います」と評価。佐々木は「強さとかは今年で良かった方だと思うんですけど、全体として、なかなか流れを持ってこられるようなピッチングができなかったので、そこは反省」と振り返った。この試合を生かして、さらにブラッシュアップしていく。【星夏穂】