プロ野球ドラフト会議が23日、都内で行われる。

西武は昨季の1位入札で2度続けて、交渉権を獲得できなかった。広池浩司球団本部長(52)は22日時点で競合時の抽選役を「まだ(決定)してないです」とした。全体の流れを決めるだけに難しいところだ。

とはいえ去年の西武ドラフトはここまでは“順調”というほかない。

明大・宗山(現楽天)、花咲徳栄・石塚(現巨人)とは縁がなく、金沢・斎藤大翔内野手を1位指名した。その斎藤は近未来の遊撃手として確かな成長を示し、シーズンの最後には1軍でプロ初安打も放った。

ショート、ショート、ショートの3人連続指名の「再々入札」での1位だった。ただ球団関係者によると宗山か石塚の交渉権を獲得しても、斎藤を2位以降で指名する可能性があったという。未来の二遊間候補への比重を高くしていた。

ウェーバー制により「13人目」として指名できた2位には大商大・渡部聖弥外野手を、3位には佐伯鶴城・狩生聖真投手を、それぞれ指名した。

渡部聖も狩生も「そこまで残っているとは思わなかった」と関係者は明かす。ともに迷わず指名。ドラフト直前に「西武がサプライズで1位指名する可能性があるのでは?」とアマ球界のごく一部でささやかれていた日本経大・林冠臣外野手を4位指名した。

豪快な流れだっただけに、5位の福井工大福井・篠原響投手で少し落ち着きを取り戻した感もあったが、この篠原が後に「24年ドラフト最大の掘り出し物」と他球団からうらやましがられる存在というのも、ドラフトの妙だ。

支配下で7人を示した後、未来を見すえて育成選手も7人指名。育成2位の神奈川大・佐藤太陽内野手は1年目に支配下登録され、同1位の大宮東・冨士大和投手はこの秋、フェニックス・リーグで阪神藤川監督から絶賛されるなど、多士済々。

ただ「プロ1年目に中長期の離脱もなく1年間ほぼフルで出場した」という観点では、実は育成6位の学法石川・福尾遥真内野手、同7位の旭川志峯・オケム外野手が最も優秀だったりする。

今年はどんな選手の交渉権を獲得するか。西武のドラフトは他球団関係者も注目するところだ。【金子真仁】

【12球団1位&外れ1位予想】ドラフト特集はこちら>>