DeNAの1位指名に、青学大・小田康一郎内野手(4年=中京)は顔をくしゃくしゃにして喜んだ。青学大から3年連続で1位指名を2人輩出。「(外れ1位指名に)今年は僕が1位2人指名を破ってしまうのかと思っていたので。うれしいのは一番ですが、ホッとした気持ちが大きかった」と胸をなで下ろした。

パンチ力あふれる打撃が魅力で、抜群のバットコントロールと状況判断が持ち味だ。安藤寧則監督(48)は「負けん気が強くバットマンとしてのこだわりが強く、コンタクト能力を磨いてきた」と紹介した。

そんな打者のこだわりは幼少期に養われた。6人きょうだいで姉4人の長男。待ちに待った小田家の男子誕生に一番喜んだのは野球好きの父康彦さん(57)だった。歩き始めて間もないころから草野球の試合に連れて行き、野球の英才教育。ベンチに座らせ試合観戦させた。5歳で野球を始めると、夜は毎日父と練習。素振り100本以上がノルマで、時には「これくらい振れるようになれ」と木のバットで振り込む力をつけた。「その積み重ねが全打席打って当たり前の完璧主義者になりました」と、好打者に成長した。

プロでも完璧主義を貫く。「新人王、将来は首位打者、3冠王。打者のタイトルを総なめできるバッターになりたい」。球界を代表する打者へと突き進む。【保坂淑子】

▽DeNA稲嶺スカウト バットコントロールに長打力が備わった打撃センスにあふれた強打者。ボールを見極め出塁にも貢献できる。