巨人は11日、2011年春季キャンプから従来の宮崎市に加え、那覇市の奥武山(おうのやま)総合運動公園を第2キャンプ地として使用すると発表した。実施期間、人選などは、その時の監督と相談して決めるという。

 巨人の清武英利球団代表は那覇キャンプ実施について「温暖で実戦経験を積めることや、沖縄に(各球団が)集結してきていること、2つの整った施設を持てることはメリット」と説明した。沖縄県内では今春、9球団がキャンプを張り、オープン戦や練習試合が組みやすい状況にある。また巨人としては1軍と2軍に分かれることで、施設を効率的に利用でき、育成面でもプラスになると判断した。

 巨人は1959年以来、50年にわたって宮崎市でキャンプを続けている。この日、桃井恒和球団社長が宮崎県内の関係各所を訪問し、経緯を説明した。今後について清武球団代表は「宮崎にお世話になっているし、撤退はあり得ない」と明言した。

 巨人によると、メーン球場の那覇市営奥武山野球場(仮称)は10年3月に完成予定。両翼100メートル、中堅122メートル、収容人員は3万人で、内野は黒土混合土、外野は天然芝になる。球場脇には人工芝を敷設したドーム型室内練習場(57メートル×66メートル)も併設予定。運動公園内には陸上競技場や武道館もあり、ブルペンやサブグラウンドなども整備される予定だ。