国指定の難病である黄色靱帯(じんたい)骨化症を乗り越えたソフトバンク大隣憲司投手(29)が20日、福岡・雁の巣球場で行われた2軍紅白戦に先発した。

 5回を5安打2失点にまとめ、27日オリックス戦(ヤフオクドーム)に予定される1軍での復帰先発へはずみをつけた。1回に金子に左越えソロを被弾。2回は1死三塁から高谷に中犠飛を許した。3回以降も得点圏に走者を進めたが、粘り強く投げて3点目は許さなかった。

 「全体的にはまあまあ。いい意味でまとまっていた。変化球はリリースが安定して思い通りの球を投げられている」と、2年前に12勝の左腕は手ごたえを感じ取った。昨年6月の手術を経て、今月13日の日本ハム戦(札幌ドーム)で中継ぎとして408日ぶりに1軍登板。27日は首位争いを繰り広げているオリックスとの大事なマウンドとなる。