阪神が地元兵庫の逸材左腕の密着マークに乗り出した。畑山俊二(44)、葛西稔(41)両スカウトが21日、神港学園のエース橋本渉(2年)の視察に神戸市内の同校を訪れた。橋本は最速142キロのストレートと制球力を誇る近畿屈指の左腕で、今秋のドラフト候補として注目される。阪神は左腕の獲得を目指し、高校生では岩手・花巻東の菊池雄星(2年)、大学生では立命大・藤原正典(3年)を1位候補に挙げるが、地元の逸材も徹底マークする。

 「橋本君は12球団が候補として注目している好素材。うちも当然、追いかけていきます」と畑山スカウト。球持ちのよさ、打者から見てのタイミングの取りづらさが特徴だ。入学直後の1年春から公式戦に初登板。2年夏の東兵庫大会初戦・県西宮戦では公式戦自己最多の14奪三振を記録した。打者としても高校通算24本塁打を誇り、国内だけでなくメジャーのスカウトも注目するようになった。

 「下半身を鍛えて、より正確なコントロールを身につけたい」と橋本。昨秋は兵庫県予選で敗れ、全国デビューは今夏が最初で最後の好機になるが、プロの注目を浴びる1年になる。【堀まどか】

 [2009年1月22日10時36分

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