フィリーズを退団しロッテ入りが決まった井口資仁内野手(34)が、25日の入団会見で「生涯ロッテ宣言」する。24日、自主トレ先の沖縄・名護市内から家族とともに帰京。都内の自宅で5年ぶり日本球界復帰の準備を整えた。井口は「ロッテに入る以上、骨をうずめる覚悟で臨みます。生涯ロッテという気持ちです」と決意を語った。

 井口は「40歳まで現役でプレーする」という目標を持っている。今オフ、日米複数球団からオファーがあった中で、ロッテが提示した3年の長期契約が入団の大きな決め手となった。将来の監督候補としても期待されているが、「そんな先のことは何も確約されているわけじゃない。それよりも自力で1年でも長くロッテでプレーすること」と話した。

 米国の永住権を持ち、長女に英語教育を受けさせるなど米国志向は強い。それでもロッテ入りを決めたことで、メジャー復帰を封印して取り組む覚悟だ。「ロッテは勝つために誘ってくれたという事を強く感じている。日本一しかないと思っている」と目標を掲げた。

 今月7日からの自主トレは23日で打ち上げ。毎朝6時からランニング、体幹トレ、打撃練習、ノック、筋力トレとハードなメニューで体をつくり、万全の状態で春季キャンプに臨む。ダイエー(現ソフトバンク)時代に2度日本一に輝き、ホワイトソックスでは世界一も達成した“優勝請負人”が、4年ぶりV奪回のキーマンになるつもりだ。【鳥谷越直子】

 [2009年1月25日7時14分

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