レッドソックス松坂大輔投手(28)の視線を感じながら、西武岸孝之投手(24)は同じWBC代表候補の片岡と“真剣勝負”した。ブルペンでキャンプ最多の124球。途中、生きたボールを見ようと片岡が打席に入ると、岸の顔つきが一変した。捕手にサインを出させる本番さながらの雰囲気のなか、全球種を交えて対抗。片岡は「全部つまらされるイメージだった。特にカーブは腕を振ってから、なかなか手元までこない。あれは打てないはずだよ」。絶賛したのは松坂だけでなかった。

 岸は「松坂さんがブルペンにいたのは分かったけど、僕のことを見てるとは思いませんでした。内角を投げるときチビりました」と笑ったが、内角を投げきれるかどうかを1つの指標としているだけに収穫だった。8日にフリー打撃で登板し、13日の紅白戦では中継ぎ登板を予定。WBC使用球には「だいぶ慣れてきました」と違和感はなく、例年より早い仕上げにも対応。日本シリーズMVP右腕の調整は、順調そのものだ。

 [2009年2月7日8時58分

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