野球と動物のユニークな「絡み」は意外とある。球審にボールを運ぶボール犬としては広島のミッキー君が有名で、ロッテにもエルフがいた。またオリックスは「世界初」とされるボールモンキーのゴウが人気者だった。エルフとの「犬猿競演」や球場を飛び出し、学校訪問も行っていた。米国ではボール豚もいる。

 また選手と動物の対決もある。有名なのは83年(昭58)に西宮球場での試合アトラクションで馬と競走した阪急福本だ。盗塁王と競走馬による異色対決は球場の雰囲気になれない馬が真っすぐ走らず、福本が圧勝した。横浜野口は日本ハム時代の00年オフにテレビ番組の企画で犬との真剣勝負に挑んだ。特別に訓練された代走要員のシェパードが盗塁を狙ったが、野口が見事に刺し、その年パ・リーグ盗塁阻止率1位の面目を保った。

 [2009年4月15日9時3分

 紙面から]ソーシャルブックマーク