<ロッテ6-0楽天>◇10日◇千葉マリン

 完敗の楽天野村克也監督(73)は「しゃべることないもん。何にも。ただ、恥ずかしいだけ。高校生にひねられて。今日は何もコメントなくて、すいません」と、ボヤく元気もなくなった。勝てば5カード連続勝ち越しで、監督通算勝敗も5割に戻るところだったが、本塁が遠く、完封負け。これで対唐川は4戦4敗。「プライドが許さないってのはないのか?

 ワシら(の現役時代)にはあったぞ」と、淡々とアウトを重ねるナインを嘆いた。

 6回2死一、三塁で代打で起用したセギノールを、例として挙げた。内角の直球を2球見逃した後、つり球の直球を空振りして3球三振に倒れた。「変化球を待っていたと言うんだけど。代打なら、取りあえず直球やろ。第1ストライクに命かけないと」と首をひねった。「監督って、どうしようもない商売だよ。立ち直るのに時間がかかる」。あまりのショックに、最後までボヤきに力強さ戻らなかった。【金子航】

 [2009年5月11日8時25分

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