<ソフトバンク5-4中日>◇5月31日◇福岡ヤフードーム

 中日が今季4度目のサヨナラ負けで、借金を2に増やした。前日5月30日は5点ビハインドを追いついたが突き放され、この日も3点差を追いつきながら最後は力負け。5番手高橋が川崎にサヨナラ打を浴びた。ソフトバンクに2連敗となり、交流戦での貯金も使い果たした。瞬発力は戻ってきたが、歯車はかみ合わないまま。2日からのオリックス戦(京セラドーム大阪)で出直しを図る。

 いつの間にか、サヨナラ負けのムードが高まっていた。ベンチは先発川井を4回であきらめ、今季初登録したばかりの中里を5回から投入。細かい継投でしのぎ、逆転機をうかがう作戦をとった。中里が1回2/3、小林正が1回1/3、浅尾が1回を無失点で切り抜ける。思惑通りに4-4の同点に追いついたが、それでも勝ちは逃げていった。5番手高橋が9回、川崎にサヨナラ打を浴びた。

 落合監督

 昨日と同じフレーズじゃまずいんだろ。(見ての通りですではなく)ご覧の通りです。以上。

 前日と同じフレーズを使いたくなる1戦だった。30日は5回に今季1イニング最多の6安打で一挙5点を取り同点に追いついたが、そこから突き放された。この日も3点のビハインドを追い上げ、7回に井端、荒木、森野の3連打で4-4の同点に追いついたが結局サヨナラ負け。いずれも先発が4回までに降板。打線にあと1本が出ないうちに、交流戦防御率NO・1(2・72)の投手陣がつかまった。

 スキのない野球が売りの落合竜が、らしくないプレーを重ねた。3回1死走者なしの守りで三塁手森野が両リーグワーストの12失策目を記録。先発川井が踏ん張り4回の猛反撃につなげたが、今度は走塁で細かなミスが出た。2死二、三塁から谷繁の右前打で同点のホームを狙った二塁走者藤井が、本塁タッチアウト。笘篠外野守備走塁コーチは「タイミングはセーフ。(近くにいた)荒木が横にそれるようジェスチャーしたけど、真っすぐいっちゃった」と悔しがった。

 6回には四球で出塁した先頭和田が杉内のけん制で一、二塁間にはさまれタッチアウト(記録は盗塁死)。つかみかけた勝機は、そのたびに逃げていった。

 交流戦首位のソフトバンクに2連敗し、借金は2。このまま消化不良の戦いを続けるわけにはいかない。【村野

 森】

 [2009年6月1日11時51分

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