<中日4-4ロッテ>◇6日◇ナゴヤドーム
中日先発山本昌投手(43)の22年連続勝利はお預けとなった。4月12日以来、約2カ月ぶりのマウンドは6回まではロッテ打線を3安打無失点。だが、7回にまさかの4失点と2点のリードを守ることができなかった。チームは9回に同点に追いついたが、延長でも勝負は決まらず、今季初の引き分けとなった。
魔の7回だった。6回までは抜群だった制球が突然影を潜めた。1死から3連打を許すと2死後、代打田中雅に甘く入ったシンカーを左前に運ばれ、同点。勝ち投手の権利が消えると、続く早坂にも中越え二塁打を浴びて逆転され、唇をかみしめながら天を仰いだ。
「もったいなかった。体の切れは悪いわけではなかったけど、詰めが甘かった。つながれて、もうひと踏ん張りできなかった」
落合監督は「あんなもんだろ。違うの?
何で代えなきゃいけないの?
いくつになっても覚えてくれない。青い。どういう意味で言っているかは、本人に聞いてみな」と、43歳の大ベテランに辛口評価。一方、森バッテリーチーフコーチは「あと1人だったな。まあ打たれちゃったけど、十分合格だ」と、6回までの好投をたたえた。
幸い、チームが同点に追いついたことで敗戦は免れた。「本当は勝たないといけなかったけど、チームが追いついてくれて負けなくて良かった。調子自体は良くなってるんで、チャンスがあれば精いっぱい投げたい」。さっそく気持ちを切り替えた左腕は、リベンジのマウンドに向けて闘志を燃やしていた。【福岡吉央】
[2009年6月7日11時1分
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