カツオがビッグな、お年玉を用意している。ヤクルト石川雅規投手(29)が来春センバツ出場が確実の母校秋田商へ自らデザインした練習用ジャージーとシューズを贈ることが27日、分かった。秋田商は10月の秋季東北大会で優勝。来年1月29日の選抜出場校決定を受けて、石川は後輩たちにプレゼントする予定だ。

 「母校の活躍は僕自身も勇気づけられる。何か力になりたい」。ジャージーとシューズは部員全員分を用意するが、アドバイザー契約を結ぶミズノ社に発注し、担当者と相談して色やデザインを思案中だ。

 ナインから「(漫画サザエさんの)カツオに似ている」と言われる石川は、昨年の契約更改交渉の会見で自らプロデュース製作した「カツオボーイ」フィギュアを披露。球団初の公認グッズにも認定された。ナインへの期待を込めて、今回も自慢のクリエーティブ力を存分に発揮する。

 春夏合わせて21度目の甲子園出場が濃厚な母校は、石川が高校時代にバッテリーを組み、ともに97年夏の甲子園に出場した太田直監督(30)が指揮を執る。25日の契約更改で、4年総額8億円以上となる複数年契約を結んだ石川は、故郷秋田に「ふるさと納税」を行うことも決定。来年1月18日には秋田県知事を訪問する。「生まれ育ったところなので、自分ができることは積極的にやっていきたい」。燕のエースが、ふるさと愛を全開にプロ9年目に備える。

 [2009年12月28日8時22分

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