2・1はブルペンが熱い!

 阪神矢野燿大(あきひろ)捕手(41=輝弘から改名)が、春季キャンプ初日にブルペン入りする考えを明かした。14日、甲子園クラブハウスで自主トレ。2月1日のフル合流を目標に右ひじと右足首の回復に努めており、ブルペン入りにも「大丈夫」と発言した。新加入する城島健司捕手(33)も同キャンプ初日からの捕球を明言しており、2人がいきなり並んでブルペンに座る可能性が高くなった。

 「球界の正月」である2月1日に、豪華なブルペン競演が実現する。矢野は、春季キャンプ初日にブルペン入りする可能性を問われ「大丈夫、大丈夫」と2度繰り返した。虎投を支えてきたベテランは初日にきっちり照準を合わせている。

 阪神のキャンプでは初日に投手陣のほとんどがブルペン入りすることが通例となっている。それに合わせて捕手もブルペンに座る。矢野は右ひじ手術後わずか3カ月だった昨年2月1日もブルペンで石川のボールを受けて「投手を育てるのは捕手の仕事だから」と話している。そのポリシーに従って今年も役目を全うする考えだ。

 矢野は今オフ、右ひじと右足首の回復に努めている。昨年12月15日には「2月1日までにちゃんとしたいと思っている。(全体に)合流できないということは頭にない」とフルメニュー合流を誓った。正月を挟んで約1カ月。春季キャンプまで半月となったこの日、トレーニングを終えた矢野は自らの体の状態についてはっきり、OKとの見通しを示した。

 これにより2人の大物捕手がブルペンで並ぶことになる。新加入の城島は、投手との信頼関係の構築を重視している。佐世保での自主トレ初日だった9日には「(ボールを)受けていなくて実戦にいくのは失礼。遠慮するところじゃない」とキャンプ初日からのブルペン入りを宣言している。2月1日の沖縄・宜野座球場ブルペンは、矢野と城島がそれぞれプロテクターをつけて、登場することになる。

 矢野は、プロ20年目に向けて「ここまできたら(全力で)やって(結果)何かなってもいいと思っている」と腹をくくっている。一時は右ひじの再手術を検討したが、1度打つと「1カ月もつ」という痛み止め注射で我慢することを選択した。復活を目指す矢野とメジャーリーグから加入した城島。2・1のブルペンはマウンドだけじゃなく、ホームプレート上も熱い。

 [2010年1月15日11時44分

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