日本ハムの新外国人3投手に「オーバーペース注意報」が出されていることが23日、分かった。球団幹部は「本人たちがどれくらいのペースでやったらいいのか気にしている。(3月上旬の)札幌でのオープン戦で投げてくれればいいと伝えてあります」と、名護キャンプ中は実戦登板を見送り、無理のないペースで調整させる方針だ。

 スレッジ、スウィーニー、ウィングが退団し、リーグ制覇した昨年から一新された助っ人陣。阪神に在籍経験のあるバディ・カーライル投手(32=ブレーブス)をのぞき、ブライアン・ウルフ投手(29=ブルージェイズ)とボビー・ケッペル投手(27=ツインズ)は日本のプロ野球在籍が初。特にウルフは来日が1週間ほど遅れる見込みで、当人たちも調整ペースをしきりに気にしているという。

 以前から来日希望をもっていた2人だけに、首脳陣へのアピールにとオーバーペースになる可能性がある。それだけに球団は教訓を生かす。昨年入団したウィングは来日当初から意欲的で、2月15日の紅白戦、同19日の韓国SK戦で登板したが、ハイペースがたたったのか背中を痛めて離脱。その後左肩も故障し、公式戦で1度も登板がないまま退団している。同じ過ちは繰り返さない。

 本番はあくまでシーズンに入ってから。カーライル、ケッペルは先発、ウルフは中継ぎとして期待が大きいだけに、まずは開幕を迎えることを最優先に、調整させる。今季本拠地札幌ドームでの最初の試合となる、3月3日の阪神戦でのお披露目をメドに、焦らず指導していく。【本間翼】

 [2010年1月24日10時26分

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