前オリックスの清原和博氏(42=日刊スポーツ評論家)が、理想のリーダーに巨人原監督を挙げた。19日、都内で映画「ザ・ウォーカー」(6月19日公開)の“宣伝番長”に就任し、トークショーを行った。その中で理想のリーダー像に質問が及ぶと、迷わず原監督の名前を挙げた。

 「僕もいろいろな監督に仕えてきましたが、リーダーとして一番ふさわしいのは原さんじゃないでしょうか。年齢も近いし『さあ戦っていこう』という雰囲気を出してくれた人」と振り返った。巨人時代の03年には、原監督からシーズン前に4番に指名され、左ひざ痛に苦しみながらも打率2割9分、26本塁打を残した。「本当はひざの状態を聞きたかったと思うが、何も聞かずに僕を信頼してくれた。また昨年のWBCで優勝した姿を見て、こういう人がリーダーだなと感じた」と、人心掌握術を絶賛した。自身の監督就任については「いつかはやってみたい。これから修行を積んでいかないといけない。よくベッドの中で考えたりしますよ」と明かした。

 また右肩を痛めながら連続試合出場を続ける阪神金本について「自分もケガで苦しんだから、金本選手の気持ちはよく分かる。今の状態で1試合出場することは、20代の選手の1年分くらいの価値がある」とたたえた。一方で最近の若手について「こぢんまりして、自分の道を貫く選手が少なくなっている。(日本ハム)中田君なんか頑張れば素質はあるんじゃない」と“後継者”に指名した。

 [2010年5月20日11時50分

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