<日本ハム13-4ソフトバンク>◇3日◇旭川

 日本ハム中田翔内野手(21)がプロ入り初の猛打賞を記録した。3回に中前打を放つと、6回にも中前打、8回にも遊撃への内野安打を放った。7月20日のプロ初アーチに続き、また1歩階段を上がった。今季初めての一塁の守備も無難にこなし、攻守でチームの勝利に貢献した。昨年、選手とコーチがインフルエンザに集団感染して6連敗の始まった因縁の地で17安打13得点と大勝し、再び追撃態勢に入る。

 オシャレには敏感なプロ3年目の若者が、私生活と同じように、グラウンドでも“流行”に乗り遅れることはなかった。17安打13得点と爆発した打線の中で、中田が初めての猛打賞を記録した。「うれしいです。それだけ次につなげることができたということだし、それがよかった。いろんな人がたくさん打っていたので、自分もついていくのが必死でした」。豪快な本塁打とはひと味違う成長の跡を見せ、つなぎの打線の歯車になった。

 3回無死一塁の第2打席。ソフトバンク小椋の146キロ直球を、弾丸ライナーで中前にはじき返したのが序章だった。6回2死一塁の場面では変化球を同じように中前に運び、8回にも三遊間の真ん中にゴロを転がして内野安打とした。「2年目のときは自分が自分がと、空回りしていた。今は次(の打者)につなごうと思えるようになりました」。チーム方針を理解し、そして何よりも打撃好調でいることが、打席での余裕につながっている。

 高橋の離脱でまわってきた一塁の守備も無難にこなした。昨年9月26日以来の一塁手だったが、7回には川崎の難しいバウンドの打球を処理し、ケッペルへとトスしてアウトにした。「あれは普通に誰でも捕れそうなゴロ」と謙遜(けんそん)したが、梨田監督は「難しいのをうまくトスしてくれた。少しずつ、覚えようとしながらやってくれている」と目を細めた。

 残念ながら、もう1つの「プロ初」はお預けとなった。6回2死一、三塁で一塁から盗塁を敢行。うまくスタートを切ったはずだったが、捕手がワンバウンドのボールをこぼしたことを受けての走塁と判断されて記録は暴投に。試合後、「まぁ、盗塁も初めてだったんで…」とうれしそうに話し始めた中田だったが、暴投になったことを知らされ「えっ?

 あれワイルドピッチだったの?

 う…、仕方ない」。少しだけ悔しそうにしたが、走攻守で、存在感は光っていた。【本間翼】

 [2010年8月4日9時4分

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