【ホノルル(米ハワイ州)14日(日本時間15日)=鈴木忠平】中日和田一浩外野手(38)が優勝旅行先のハワイで「名球会入り3年計画」を明かした。旅行2日目、青空の下で思い切りゴルフを楽しんだ主砲は、残り484本としている通算2000安打について独自の考えを語った。
「具体的な本数というのは先が遠い数字なので考えない。僕らの場合は1年だめだったらレギュラー剥奪だから。そこを目指してやるわけじゃないけど、目標にできるくらいの数字ではある。そういう結果がついてくればいいね」。
今オフ、球団と3年契約を結んだ。今季171安打を放った和田が1年で161本と計算すれば、十分に3年以内で到達できる。あくまで具体的な計算はしない方針だが、くしくも、今日から名球会の総会がチーム宿舎から近くのホテルで行われる。中日からは新たに岩瀬が加わる。目の前で名球会の空気に触れ、あらためて野球人生の大きな目標の1つだと認識した。
「3年契約というのは、まだ3年間は大丈夫だと考えてもらったということ。自分の技術を伸ばして、試合に出続けないと」。
3年間、主砲の責任を全うした先に「名球会」がある。まだ進化できると自信にあふれる和田は来季から導入される統一球が「飛ばない」と言われていることについても、まったく意に介さなかった。
「あまり関係ない。丸いものは丸いんだから。飛ばなくなったから打ち方を変えるわけでもない」。
優勝記念ゴルフコンペでは落合監督と同じ組でラウンドして見事に優勝(グロス81)。ハワイでもチームの主役になった。衰えを知らないMVPスラッガーが壮大な目標を胸に来季へと向かう。
[2010年12月16日11時46分
紙面から]ソーシャルブックマーク