ウエルカム・トゥ・マイルーム!

 阪神マット・マートン外野手(29)が1月31日、宿舎の自部屋に選手を呼んで、テレビゲームコミュニケーションを計るプランを明かした。「時差を戻すには、体を動かすのが1番いい」と、宜野座ドームでマシン打撃など調整。午前中は、快適なキャンプ生活を送るために買い物をして、2月1日のキャンプインへ態勢を整えた。

 向かった先は電器店だった。テレビゲーム用に持ち込んだプロジェクターに接続するコードを購入した。

 「大画面のプロジェクターだから、みんなで楽しめるかな。日本とアメリカの感覚は違うかもしれないけど、仕事が終わったらリラックスすることは大事」。

 マートンは大のテレビゲーム好きだ。昨春のキャンプでも、大画面の前で1人でプレーを楽しんだ。ソフトも自身のデータが入っている野球や、サッカーといったスポーツ系から、シューティング系まで充実している。

 その楽しみを今キャンプではチームメートと共有する。昨季は214安打の日本記録を達成し、一気にチーム内の立場も変わった。声をかけられるようになったのも、2年目を迎えチームに溶け込んだ証だ。

 チームメートとコミュニケーションをとりながら、リラックスもするという一石二鳥。野球ゲームを通し、安打量産の秘訣(ひけつ)を伝授することもあるかも。グラウンド内外を問わず、頼れる助っ人が引っ張っていく。

 [2011年2月1日11時55分

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