目指すは池山2世だ。ヤクルトのドラフト1位・山田哲人内野手(18)が6日、1軍初合流で柵越え5発を放った。2軍の有望選手を1軍の練習に参加させる小川監督の方針で初めての“体験入学”。この日から合流した元監督の若松勉臨時打撃コーチ(63)が下半身の使い方を指導すると、直後のフリー打撃で快音を連発し「入ってきた時の池山(2軍打撃コーチ)より体がしっかりしてる。ああいう選手になっていくんじゃないか」とパンチ力のあるフルスイングに、未来図を思い描いた。

 「要領が分かんなくてテンパりました」と山田。緊張の連続だったが、高校先輩のオリックスT-岡田からもらった「気持ちの面で、1球1球に全力で取り組め」のアドバイスを胸に、はつらつとした動きが目立った。持ち味の打撃でアピールした一方で、ショートに入ったノックでは苦戦。「宮本さんがうまくて全然違いました」とレベル差を痛感し、少しでも吸収しようと話を聞いた。そんな姿に、小川監督は「もっと緊張するかと思ったけど、ものおじしない。課題はあるけど、これなら2軍が休みの時は呼んでも大丈夫」と9日にも再招集する。貴重な経験を、近い将来に必ず生かす。【柴田猛夫】

 [2011年2月7日7時18分

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