「アライバ」の再コンバート論争も解決?
名手荒木が妙案を披露した。中日荒木雅博遊撃手(34)が14日、井端弘和内野手(36)の熱望に端を発する二遊間の入れ替え案に初めて言及した。
「ボクはどっちも準備する。高木監督の指示に従うだけ。野球をすごく良く見ることのできる人。チーム構想もあるだろうし監督に判断してもらえればいい」
荒木は遊撃と古巣の二塁、2つの準備を並行して進める意外なプランを口にした。今季のポジションは、同じ遊撃で名手として鳴らした70歳指揮官の判断に委ねベストの解決法を待つ。
アライバのポジションは竜党の関心事。この日は愛知・豊田市内でJAあいち豊田のイベントに参加。質問コーナーでも真っ先に「実際どちらをやりたいですか」と聞かれた。落合前監督の指示で慣れ親しんだ二塁から遊撃に移って2年間プレー。新たな挑戦で、もうひと回り成長した実感もあるが、もともとは球界屈指の二塁手だ。
さらに井端の気持ちも理解できる。気配りの男らしく、ダブルの準備をすることで解決への道をつくった形だ。高木監督のジャッジはいかに?
後は指揮官の判断を待つだけとなった。【八反誠】
◆「アライバ」再コンバート案
4日に井端がトークショーで遊撃への思いを激白。「正直やりたい。じゃんけんで勝ってでもやりたい」。高木監督は5日に「昨年同様にスタートする」と1度は却下。再考した8日に「本人がどこをやりたいかが問題。荒木も二塁と言えば無理に遊撃をやらせることもない。2人の話が合えば」と軟化。再コンバートに含みを持たせていた。