全部出る!

 グアム合宿中のソフトバンク松中信彦外野手(38)が17日、144試合フル出場を宣言した。照りつける太陽の下、ひたすら走り込んだ。目的は全試合フル出場できる下半身を強化すること。「今年は遠慮なく開幕からスタメンでレギュラーをとるつもり。ケガせずに1年間、全試合に出場するつもりでやっていきたい」と堂々と言った。

 4番DHの座を新加入のメジャー通算84発ペーニャ、02年に日本最多タイの55本塁打をマークしたカブレラと争う。もちろん、1歩も引くつもりはない。昨季は89試合で3割8厘、12本塁打。「今年は20本塁打を超えたら30本塁打もいけると思う。今年は全試合に出たい」と言い聞かせた。

 6日から開始したグアムでの自主トレでは1日4~5キロを走り込んでいる。暇さえあれば、バットも振り込む。昨年8月に骨折した右膝は、ほぼ完治している。28日に帰国予定で20日からはダッシュなど、短距離走のメニューを増やす。「(自主トレの)最後に体にキレを出していく。キャンプは最低でも80%で入り、そこからまた上げていく」。04年の3冠王が、フル出場を目指し、体をいじめ抜く。