<ソフトバンク0-3オリックス>◇8日◇福岡ヤフードーム

 今季限りで引退するソフトバンク小久保裕紀内野手(41)が、レギュラーシーズン最後のオリックス戦でプロ初のノーヒットノーランを食らい、語り継がれる引退試合となった。過去の主な印象に残る引退試合を記した。<印象に残る引退試合アラカルト>

 ◆被弾

 広島佐々岡真司投手が07年10月6日の横浜戦(横浜)で、10点リードの9回2死から登板。村田(現巨人)との真剣勝負に挑み、3ボール1ストライクから高めに137キロ直球を投じ、ソロ本塁打を浴びた。村田はこれが単独トップに立つ36号で、球団日本人選手では48年ぶりの本塁打タイトルを確定させた。

 ◆捕球せず

 村田はその2日前の07年10月4日ヤクルト戦(横浜)で、引退試合だった鈴木健内野手が放った邪飛をわざと捕球しなかった。11球ファウルとなった横山との直球勝負に水を差さないためで「あの雰囲気で捕ったらまずいと思って」。

 ◆本塁打締め

 ヤクルト小野公誠捕手が08年10月12日、引退を表明。その日の横浜戦(神宮)に同点の8回2死で代打出場。決勝本塁打を放ち、涙でホームインした。小野はプロ第1打席と最終打席をともに本塁打で飾った。

 ◆最年長記録

 ロッテ小宮山悟投手(現日刊スポーツ評論家)が09年10月6日の楽天戦(千葉)で、3点リードの9回2死二塁で引退マウンドへ。1球で代打セギノールを右飛に打ち取り、試合を締めた。44歳21日のセーブは最年長記録。「1点差じゃ危ないと思っていた」と手に汗握る最終登板を終え、仲間に3度、胴上げされた。