<ヤクルト3-6DeNA>◇6日◇神宮

 ヤクルトが、開幕早々に故障者続出となった。4回だ。2死一、二塁でDeNA中村の右前打で、二塁走者のブランコが本塁に頭から突っ込んできた。相川亮二捕手(36)は完璧なブロックで生還を阻止。ただし、1点を守った代償はあまりにも大きかった。5回の守備は就いたが、6回の守備から退いた。試合中に都内の病院に行き「左肩鎖関節の亜脱臼」と診断された。川端チーフトレーナーによると、全治は2カ月。相川は左腕に三角巾(きん)をし「1カ月固定です。正直、ケガは自分ではどうしようもない。歯がゆく、悔しいです。(4回の適時打は)できるところまで行こうと。僕も必死でしたが(ブランコ)向こうも必死だったのでしょう」と言った。

 主軸投手も重傷だった。前日5日に右ひじに違和感を訴え降板した館山はこの日、群馬県内の病院で検査を受けた。川端チーフトレーナーによると、04年3月に受けた右ひじ内側側副靱帯(じんたい)再建手術で、再建した靱帯に変性が認められたという。今後の治療方針も未定で、現時点では全治も判明しない。荒木投手コーチは「簡単ではないようだ」と顔をしかめた。

 試合も重苦しい逆転負け。6回に2発で逆転されたが、小川監督は「ゲッツーを取らないと…」と、本塁打以上に守備のほころびを嘆いた。同監督は報道陣を正面から見据え「なってしまったものは仕方がない。残ったメンバーで戦うしかない」と話した。