右肩関節唇損傷から復活を目指す日本ハム斎藤佑樹投手(24)が、今日30日の投球練習から変化球を解禁することが29日、分かった。捕手を座らせての本格投球は12日から再開していたが、右肩に負担のかからない新たな投球フォームを固めるため、直球のみに限定してきた。「スライダーとかからですね」と、自身の得意球である球種を皮切りに、次の段階へ進むことになった。

 実戦復帰へ向けて、ペースアップも図る。これまでは週に3度ブルペン入り。捕手を立たせて約20球、座らせて約30球を目安に投げ込んできた。「(新たな投球フォームが)だいぶ、できるようになってきた」と、手応えもつかみつつある。変化球を交えてのフォーム固めに入ることもあり、球数も増える予定。約40~50球の本格投球をしていくことになりそうだ。

 この日は、キャッチボールやウエートトレーニングなど軽めのメニューを消化。目の前の課題に黙々と取り組む日々が続いているが、久々に変化球を投げられる喜びから「明日ですね」と笑顔を見せた。実戦登板のメドはまだ不透明だが、復活へまた1歩前進する。