日本ハムが1軍コーチ陣の刷新に乗り出すことが6日、分かった。本拠地移転後、10年目で初の最下位が確定。巻き返しへの大きな課題は低迷した投手陣の再生だ。厚沢和幸チーフスコアラー(41)の1軍投手コーチのメーン担当への抜てきが確実なことが判明。2軍を皮切りに04年から10年まで1軍ブルペン担当を含め歴任した経験者が3年ぶりに復帰する。

 1軍投手コーチは今季就任した現メーンの黒木知宏コーチ(39)がブルペン担当へ回り、現ブルペン担当の島崎毅コーチ(46)がスタッフへと配置転換される見込み。昨季までチーム防御率は7年連続でリーグ2位以上をキープしてきたが、今季は3・74で最下位を争う惨状になっている。球団は指導者のテコ入れが必須と判断したようだ。

 また、投手を中心とした守備力がこれまでの強みだったが、今季はリーグ最多88失策。内野守備担当の三木肇コーチ(36)が退団し、新たな適任者を配して立て直しを図る。兼任コーチを務めた稲葉篤紀内野手(41)は選手に専念する見込み。