巨人長野久義外野手(29)が5日、異例のフットサルトレで14年の幕を開けた。都内のフットサル場に、親交のある元日本代表でMLSバンクーバーMF小林大悟や清水FW伊藤翔らが集結。「違う競技で活躍しているアスリートの方と体を動かせるのは貴重な機会です」とダイヤモンド、ではなくピッチに向かった。

 本気だった。集合前にスポーツショップに立ち寄り、日本代表のユニホームを買い、スパイクもそろえた。背番号は4、背中にはHONDAのロゴが刻まれていた。「本田選手がACミランに移籍し、世界の頂点に挑む姿勢は、競技は違いますが刺激になる。それに僕は社会人のHonda出身ですから」と、笑った。

 5対5のゲームで攻守に動き回った。また抜きを何度も決め、トリッキーなシュートも決めて「僕、得点王じゃないですか~?」と笑顔がはじけた。だが12分×4本での本職プロサッカー選手が見せる切り替えの早さに「きついですね」と舌を巻いた。PKではGKになり、伊藤の弾丸シュートを体感した。充実の2時間は、あっという間に終わった。「すごく貴重な経験になった。日本一に向かって、いいスタートが切れました」。フットサルで流した汗が、巨人での未来につながる。