<ウエスタン・リーグ:中日4-3広島>◇24日◇ナゴヤ

 広島堂林翔太内野手(22)が、右手薬指骨折からの復帰戦となったウエスタン・リーグ中日戦で1発を放った。1番三塁でフル出場。5回2死、若松の甘く入った133キロ直球を確実にとらえた。中堅左の防球ネットにボールを弾ませ、「ほぼ100%の状態で、できている」と充実感を漂わせた。

 3打数2安打1四球。守備では一塁への送球がやや乱れる場面もあったが、「あれは技術の問題。指が痛いというのは、ほぼなくなった」と薬指の影響は否定した。5月8日ヤクルト戦で患部を痛め、翌9日に出場選手登録を抹消された。6月20日にシート打撃を再開し、その4日後には47日ぶりの実戦で1発だ。今日25日、明日26日のウエスタン中日戦も先発し、実戦勘を取り戻していく。

 野村監督は「まだ1試合。待っているけど、状態を上げてほしい。明日、明後日で1軍どうこうというのは考えていない」と説明。リーグ戦再開の27日DeNA戦(横浜)からの1軍復帰には慎重だが、戦列復帰はもう間近だ。堂林は「悪い状態で1軍に行っても足を引っ張るだけ。やることをやって結果にこだわっていきたい」と気合十分。5連勝中のカープに、極上の起爆剤が投入される。【佐井陽介】