<日本ハム1-3ソフトバンク>◇3日◇札幌ドーム

 ソフトバンク五十嵐亮太投手(35)が通算600試合登板を達成した。史上37人目で、すべて中継ぎ登板では史上2人目。この日も勝利の方程式として8回に登場。4番中田からの打順を3人斬り。ベンチへ戻ると花束を受け取った。

 「実感がない。通過点。丈夫に生んでくれた両親に感謝ですね。たまたまですが縁を感じました」。生まれてから小学4年まで過ごした北海道での達成は喜んだが、過去を振り返ることはしない。

 ヤクルト時代に158キロで当時日本最速を誇った右腕は日本ハム大谷を「次元が違う。あの手足の長い体を使いこなせる日本人はそういない。僕も160キロを目指しましたが、ほんの2キロが難しい」と絶賛した。

 10年から3年間はメジャーでも83試合を投げた。この日の最速は151キロ。ナックルカーブも多投するが、35歳になっても直球へのこだわりは変わらない。

 ▼通算600試合登板=五十嵐(ソフトバンク)

 3日の日本ハム14回戦(札幌ドーム)で8回からリリーフ登板して達成。プロ野球37人目。初登板はヤクルト時代の99年4月20日の中日4回戦(神宮)で、五十嵐は先発が1度もない。プロ初登板からすべてリリーフで600試合登板を達成したのは11年藤田(ソフトバンク)に次いで2人目。