故障離脱していたソフトバンク松田宣浩内野手(31)が完全復活宣言とともに戻ってくる。今日26日に約2カ月ぶりに1軍合流。同日の日本ハム戦では即スタメン起用が有力視される。タカの元気印は待ちわびた日を前に、力強く言った。

 「状態はもう万全。けがする前の状態とほぼ変わらないし、自分としては十分な準備ができたと思ってます。完全に復活したと思ってもらっていいです」

 7月2日のノック中に右手人さし指末節骨を骨折。全治6週間の診断より、実戦復帰まで時間を要した。今月17日のウエスタン・リーグ中日戦から2軍戦出場。6試合すべてに安打をマークした。22日オリックス戦では2ランも放った。「2軍はめっちゃ強かった。一緒に声を出しました」。若手からも刺激を受け、ため込んだストレスをバットで発散する。

 チームは起爆剤を求めている。前日24日ロッテ戦は5度目0封負け。ここ3カード連続で勝ち越しがない。秋山監督は松田について「元気あるから。(期待するのは)打って、走って、守ってだな」。藤本打撃コーチも「得点が取れなかったら雰囲気も悪くなる。元気あるヤツが帰ってくるからね」と期待を寄せた。

 日本ハムの初戦先発は二刀流の大谷。チームは今季3度対戦で白星を与えておらず、返り討ちを期す。松田も過去2年間で14打数5安打、打率3割5分7厘と相性の良さが光る。相手が大谷と聞いた選手会長は言った。「誰でも関係ない。自分の打撃をするだけです」。大歓声の中で再びプレーできる喜びに、目は輝いていた。【大池和幸】