タンチョウヅルのように大きく羽ばたく決意を口にした。日本ハム大谷翔平投手(20)が26日、応援大使を務める鶴居村を訪れ、村民と交流した。小学生の「メジャーに行きたいですか?」の質問には、はっきりと明言。「僕はもともと行きたい夢があった。日本で成長してそれくらいのレベルになったら、もっと上でやりたいと思う。そのときには、行きたいです」。あらためて、メジャー挑戦への強い思いを言葉にした。

 花巻東3年だった2年前、一度は直接メジャーへ進む希望を表明したが、日本ハム入団後は封印してきた。公の場で発言すること自体が珍しいが、侍ジャパンの一員として出場した日米野球の経験が、夢への思いを強くした。2試合に登板し、プイグ(ドジャース)、モーノー(ロッキーズ)、ロンゴリア(レイズ)ら、強打者と対戦した。「実力的にも立場的にもまだまだ」と力不足は痛感したが、高いレベルを感じられたことは財産になった。

 そのために、やるべきことは定まっている。「目標はあるけど、現状戦っているのはここ(日本)。ローテに入って1年やっただけで、まだ実質1年目。続けないといけない」。メジャー挑戦しても恥ずかしくないだけの実績を残すことが、投打で育ててくれている日本ハムのためにもなる。特別天然記念物にも指定されている美しい“鶴”の前で“恩返し”を誓っていた。【本間翼】