西武渡辺久信監督(45)が29日、ドラフト1位指名した早大・大石達也投手(22=福岡大大濠)の来春キャンプ1軍を決めた。2年連続で“大物釣り”をやってのけたドラフトから一夜明け、「他の投手とはボールの質が違う」とあらためて能力を絶賛。また左肩痛でリハビリ中の雄星投手(19)について「投げられる状態になれば、春のキャンプで鍛える」と明言。ともに6球団競合による抽選で引き当てた逸材の1軍キャンプ競演プランを披露した。

 大石加入の相乗効果も狙いだ。この日、室内練習場でネットスローを繰り返す左腕の姿をじっと見つめた。故障などで1年目を棒に振った雄星が復調すれば、チーム内ライバルとして高め合える存在になるだけに「来年はエグいボールを投げる投手がぞろぞろいる。先発ローテの顔触れが変わっているかもしれない」と大きな期待をかけた。