前回覇者の米国が、WBC米国代表では史上3本目となる満塁弾で逆転勝ちし、準決勝進出を決めた。

5-7と2点を追う8回無死満塁から、9番トレイ・ターナー遊撃手(29=フィリーズ)が、左翼席へ逆転のグランドスラムをたたき込み、試合をひっくり返した。

初回、1番からの5連打で3点を先制し、好スタートを切った。ところが、5回から救援した2番手バードが、1安打3四死球と1死も取れずに降板。この回4失点で逆転され、劣勢に立たされたが、ターナーの劇弾で連覇への望みをつないだ。

米国は19日(同20日)、準決勝でキューバと対決する。

◆米国対キューバ 主要国際大会(五輪、WBC、プレミア12)では五輪だけで対戦があり、米国の1勝6敗。WBC(過去4回)とプレミア12(過去2回)では、ともに全大会参加も対戦はなかった。五輪での対戦成績は米国がトップクラスで編成しなかったこともあり、参考にならない。トミー・ラソーダ監督で臨んだ00年シドニー五輪では金メダルをかけて対戦し、ベン・シーツ(当時ブルワーズマイナー)が4-0で3安打完封勝ち。五輪ではこの大会から木製バットを採用し、キューバのパワー野球が沈黙した。