侍ジャパン大谷翔平投手(28=エンゼルス)が、手に汗握る展開での劇的サヨナラ勝利を喜んだ。
1点を追う9回先頭で二塁打を放ち、無死一、二塁としてから、村上が中越えの逆転サヨナラ適時打で勝利を収めた。第3打席にも左前打を放っており、この日は4打数2安打だった。
試合後の取材の一問一答は以下の通り
-今の気持ち
勝てて良かったです。苦しいゲームでしたけど諦めずにやってよかった。
-ベンチからどう見ていた
朗希も頑張ってましたし、野手もそうですけど、先制点取りたいなっていうのが一番あったんですけど、なかなか取れず、向こうにワンチャンスものにされて3点取られたので、その後チャンスを作ったんですけど、なかなか1本でないっていう嫌な流れで苦しかったんですけど、最後の最後まで諦めずに。
-吉田の同点弾
すごかったですね、技術的にやっぱすごいなと。あそこ打つメンタルもそうですけど、まあ、さすがだなと。本当に後ろにつなげば、最後もそうでしたけど、なんとかしてくれるんじゃないかなっていう安心感があるんで、力むことなく打席に入れた。
-9回の先頭、どんな気持ちで
どんな打席も何点差でもやることは変わらないので。ストライクを打つ、ボールを見逃す、相手がどんなピッチャーでも、基本的にはシンプルに。ボール4つ見送れば四球になる。それで良いと思う。
-塁上でアクション
セカンドまで行けたのがまず良かったっていうのと、本当にここからだぞっていう気持ちで塁にはいる。さっき言いましたけど、後ろにつなげばいけるという安心感がある。とりあえずいい形でつなげてよかったかな。
-村上が決めた
ファーストスイングからのいい軌道で振れてましたし。なかなか結果が出ずに苦しかったと思いますけど、必ず打ってくれると思って。とりあえず、いいスタートが切りたいなと思った。1本出た時に1点まずかえして、同点にできるように第2リードを取りたいと思っていたけど、それ以上の打撃を見せてくれた。楽にホームにかえれました。
-打った瞬間
ハーフウエーで待っていて、入るかなと思ったけど越えてくれて良かった。
-試合後村上とはどんな話
良かったなと。本当にそれだけ。本人が一番苦しかったと思うので本当に良かった。これで明日に最高の形でつなげられる。もう1回勝ちにいきたいなと。
-明日の決勝はアメリカと
素晴らしい相手がアメリカで、1番から9番までスター選手と。みんながこう、なんて言うんですかね。メジャーにはな…っていう、そういう受け身にならず、自分たちの野球ができれば絶対に勝てると思うので、切り替えて明日を迎えたい。
-マウンドに上がる準備
できることをなんでもしたいなと思っているので、源田さんもそうですけど、本当に皆いっぱいっぱいでここまで来てる。できることは、一生懸命、それが投げることなのであれば、一生懸命頑張りたい。
-最後の打席、ボール球のように見えたが
僕の中ではストライクだったので、行きましたけど、まあ、結果的にそれがちょっと(バットの)先気味でいい感じの打球になった。
-ベンチを鼓舞するしぐさ
同点に追いついて、また取られてみたいな。そういう、厳しい展開というか。なかなか突き放せない中で、もどかしいなかでみんな全然諦めてなかったし、毎回のようにチャンスを作って回してたけど、本当にここの1本がつながりさえすればってという回が毎回あったと。そこは別に変えることなく、このまま辛抱強く待っていくっていうのが大事だと。みんなそういう気持ちで、僕がとかではなく、みんなそういう気持ちで頑張って。負けたら終わりですし、相手の選手も、素晴らしいプレーしたりとか、多かったと思うんで、なかなかもどかしい展開でしたけど。まあ、こんなゲームができるのは人生の中でも関わることないですし、本当に楽しいゲームでした。
-チームスポーツとしてチームと個人が重なって本当の面白さ
シーズン中も個人にフォーカスしてるっていう気持ちはないですし、勝てない試合がこの5年間はちょっと多かったというだけで、みんな勝ちに対しては貪欲ですし、勝ちたいなと思って、試合には臨んでるんで。どんな試合でも別に個人にフォーカスして試合に入るってことはないですけど。短期決戦という自分が打たなくても勝ちさえすればOKという、そういう試合ってのはそうそう経験できない。それは特別だなと。
-序盤に岡本と村上と打撃の話
序盤ですか? 3人の今日の調子だったりとか、傾向だったりというか。僕だけじゃなく、みんなが(情報を)シェアしてました。
-最後あの村上選手のバットの軌道が良くなったっていうのは、具体的に
良くなってるというか、そのスイングが良かったかなっていう。その初球からしっかり行く準備ができてるっていうので。迷いなくファウルにはなりましたけど、スイングできてるっていうのを、こうセカンドからこう見てると、やっぱりこうなんでしょうね。いいな、悪いなっていうのはわかる、それがまあ、すごい良かった、打ってくれるんじゃないかなと。
-楽しい
楽しいですね。テレビゲームをしてるような楽しさではなくて、プレッシャーも込みで、さっきも言いましたけど、人生の中でそうそう経験できる舞台ではないですし、本当にこういうところでプレーしてるっていう、そういう感謝の気持ちも込みの楽しさです。明日が試合できるっていうのも、もちろん楽しみにしてますし、緊張するとは思いますけど、明日も。まあ、それもまた楽しんで。
-エンゼルスの同僚対決を制した
そうですね。まあ、エンゼルスの選手たち、今日も3人いましたけど、やっぱり特別。普段は仲間として戦ってますし、お互いのことを知ってる中で、お互いの国の代表としてだから、特別なこと。その中でトラウトっていうのは。日本人にとっても、やっぱそういうアメリカ代表とやるって、特別なことだなと。
-二塁打でヘルメット飛ばした
脱げそうだったんで、直すより脱いだ方がいいかなっていうのと、打球的に三塁狙えるかなっていうところで、僕はもう加速して行ってましたけど、あんまり無理するとかでもないなっていう。最終的にはああいう形に。
-9回先頭への準備
先頭で来るっていうのは決まってることなので、本当にチャンスメークするだけで。つなげさえすれば1点ぐらい簡単にひっくり返せる打線だし。やっぱり先頭が出るかどうかって、後の打者のイメージも変わるし、それが一塁なのか二塁かによって、ゲッツーがあるシチュエーションなのかによっても多少変わってきますし。そこで長打を打てたっていうのは良かったかなと。