「村神様」が完全に目覚めた。侍ジャパン村上宗隆内野手(23=ヤクルト)が、待望の大会1号本塁打を放った。

1点を追う2回先頭、アメリカ先発のケリーから右翼席上段に特大アーチをかけた。「点を取られた後の回だったのですぐに返せて良かったです。打ったのはストレートです」。飛距離132メートル、打球速度185キロだった。確信歩きして悠々と日本ベンチに戻るとナインとハイタッチして喜びを爆発させた。

1次ラウンドでは全4試合に「4番三塁」で先発出場も、14打数2安打の打率1割4分3厘、0本塁打、2打点。準々決勝イタリア戦から「5番三塁」に打順を変えるも、前日の準決勝メキシコ戦までは5試合で17打数4安打で打率2割3分5厘、3打点となっていた。

それでも3冠王のバットで3大会ぶりの決勝進出を決めた。4打席目までは3三振とファウルフライに倒れていたが、9回無死一、二塁から中越えのフェンス直撃の当たりで逆転サヨナラ勝ちを決めた。ナインからのウオーターシャワーを浴びてびしょぬれになりながらも「何度も三振して悔しい思いをして、その中でチームメートが点をとって助けてくれて最後の打席が回ってきた。最後は僕が決めましたけど、チーム一丸となった勝ちかなと思ってますし、期待に応えられて良かったです」と喜びをかみしめていた。

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