侍ジャパン取材班キャップの小早川宗一郎記者が、WBC取材の合間を縫ってメジャーキャンプを取材しました。初の現場で見たものは。
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規模の違いに驚いた。WBC決勝の午前中。試合まで時間があったため、マイアミから車で約1時間半、フロリダ州ウエストパームビーチへ向かった。人生初のメジャーキャンプ取材。アストロズとナショナルズのキャンプ地を訪れた。
まず驚いたのは、空気の違いだった。開放感のある球場、ゆったりと流れる時間。見渡す限り何面もある球場に充実した施設。そして何より衝撃だったのはクラブハウスだ。時間制限こそあるものの、メディアがロッカールームに入ることができる。扉を開けると、そこにはスター選手たちが当たり前のようにいる。何気なく視線を向けると、すぐ近くにカルロス・コレアらスターがいて、普通に裸で着替えていたり。日本ではあり得ない光景だった。
タイミングよく今井達也投手の実戦形式の投球練習も見ることができた。アルトゥーべやコレアら主力打者と対峙する。その迫力はすさまじかった。
私が最後に今井投手の投球を生で見たのはDeNA担当だった昨年6月の交流戦。バウアー投手と投げ合って西武の球団新記録となる17奪三振を奪った衝撃のあの試合以来だった。変わらずに力感のないリリースでメジャーリーガーたちを押し込む姿は日本人として誇らしくもあった。
本当は他のあらゆるチームのキャンプも見てみたい気持ちはあったが、日程的に断念。それでも今回、少しだけでもメジャーの現場に触れられたことは大きな収穫だった。
WBCという大舞台の裏で見た、もう1つの世界。競技は同じでも文化、環境、常識、全てが違う。刺激的だし新鮮。メジャーや海外への興味にちょっとだけ芽生えながら、でも同時に生活や食事面でわずか1週間ながら早くも日本が恋しい。帰りたいのか、帰りたくないのか。複雑な心境で帰りの飛行機に乗り込んだ。【小早川宗一郎】

