ボクシングのWBC世界バンタム級王者山中慎介(34=帝拳)が13日、8月15日に島津アリーナ京都で行う13度目の防衛戦に向けた実戦練習を都内のジムで開始した。

 具志堅用高が持つ世界戦連続防衛の日本記録に挑む決戦へ、同門で6回戦の舟山大樹と4回のマススパーリングを消化。5月下旬に千葉県内で1週間のフィジカル強化合宿を行っていたが、「キャンプの疲れが抜けてきたところ」と動きは軽快に、時折打ち込む左ボディーストレートで重低音を響かせた。

 実戦はV12戦となった3月2日以来。「最初の1分間だけですね、違和感があったのは」と勘に鈍りはなかった。対戦相手となる同級1位、23戦全勝のルイス・ネリ(メキシコ)は連打をしているうちに加速してくる強打の持ち主。「足を止めて1、2発でももらうと巻き込まれる」と、今まで以上にステップワークを途切らせずに、逆に自らのパンチスピードを生かしていく。